友引人形は、古くから伝わる葬送儀礼の一つです。
日本全国に見られる風習で六曜である友引は [ 友を引く ] という字面から、この日に葬儀を行うと故人様があの世へ友を連れて行ってしまうという迷信があります。
この言い伝えは、特に年配の方々に根強く信じられており、友引に葬儀を行うことに不安を感じる方も少なくありません。
そこで登場するのが友引の人形です。
この人形は（供人形）や（いちまさん）などとも呼ばれ、故人様の身代わりとして棺に納められます。
友引の人形を棺に納めることで故人様があの世へ友を連れて行くのではなく、人形が身代わりとなってあの世へ旅立つと考えられています。
そのため、残された家族や親族は安心して故人様を見送ることができるとされ、人形を納めることで友引の日に葬儀を行うことへの心理的な抵抗感を和らげる効果もあると言えるでしょう。
近年では葬儀の簡素化や迷信に対する考え方の変化から、友引の人形を用いる機会は減少傾向にあります。
しかし、一部の地域では今もなお大切に受け継がれている伝統的な風習でもあり、友引人形は故人様の冥福を祈るとともに残された人々が心を慰める大切な役割を担っているのです。
誠和葬祭では、葬送にあたり故人様やご当家様の希望をかたちにした葬儀を執り行います。
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